幼い自分にごめんね

電車に乗っていたら私の前に四人家族が現れた

幼い姉妹を抱っこする父親と母親

抱っこされながら姉妹がつり革をつかんで遊びだす

 

私の座ってる目の前で繰り広げられる

姉妹のキャッキャした光景

 

とってもうるさい

 

私は子供が大嫌い

特にうるさくて親の言うことを聞かない子が大嫌い

 

甘やかしてる親もムカつく

 

目の前の家族に心の中で

「どっか行け‼」

「甘やかしてんじゃねー」

「ブスな子供」

 

ずっと叫んでいた

 

 

私は母子家庭で育った

物心ついた時には父親はいなかった

 

抱っこされた記憶もなく

家族で何処かに遊びに行った記憶もない

 

母は世間体を気にする人だったので

電車の中でうるさくするなんてあり得ない

 

だから、幸せそうな家族を見るとムカつくし

無邪気に甘えて好き勝手やれてる子供もムカつく

 

死んでしまえばいいとも思ってしまう

 

 

 

悲しい

悲しい

悲しい

 

 

 

これは幼い頃の私の声だ

 

ずっと言いたかった言葉

 

うるさい親子を見てたら

そんな気持ちが出てきてしまい

泣きそうになった

 

 

ずっとずっと自分に向き合ってあげれなかったね

苦しくて悲しい気持ちにずっと蓋をしてきたんだね

 

 

それが今になって溢れて出てきたんだね

 

 

私は心の中で幼い自分を

ギューっとハグをした

 

今までごめんね

ひとりぼっちで寂しかったね

いっぱい頑張ったね

 

 

涙と共に過去の記憶が癒されていく

 

目の前に現れた家族は

私には必然な出逢いだったんだ